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鉄骨 VS 木造 どっちがいいの?? [木造VS鉄骨]

やっぱり地震に強いのは鉄骨なのか??


やっとこさ、仕事が落ち着き久しぶりにブログを見たら、アラ!大変!
2週間近く前にコメントをいただいてました。
内容が今一番気になっている

”住宅の耐震”

にも関係することだったので、この場でお返事させていただきます。

「前太さんはじめまして。いつも楽しく読ませていただいています。
 
 前太さんは鉄骨好きとのことですが木造の勉強も始めたそうですね。実は私、地元の木造住宅会社に就職を考えているのですが、その動機が「日本人なら木造!」というかなり漠然としているので面接で詳しく聞かれると口ごもってしまいそうな気がします。木造については自分なりに調べたのですが、鉄骨などとどう違うのかいまいちピンときません。
 そこで、木造住宅のメリット・デメリット、鉄骨などほかの素材との違いなど、前太さんがご存じのことがあればご教授いただけないでしょうか。」
by たけぞう 様

たけぞうさん、お返事遅くなって大変申し訳ありません。

さて、今回は、木造住宅に関する質問をいただきました。そこで
今回は

工場生産の鉄骨住宅 VS 無垢の木造住宅

という極端な構図で特に耐震性能に関して書きたいと思います。

なぜならまず、私が”木造”と聞いて

「むむっ!?」

と思うことは、今回の新潟での地震被害だからです。
一瞬にして我が家を失った方々の気持ちを思うと
シャレになりません。悲しすぎます。
「関東にも近いうちに大地震が来る!」
と日々覚悟をしている私としては被災地の方々の姿は
”明日はわが身”
と思うわけです。

特に今回の地震被害に中でも倒壊が多かったのが
古い木造住宅だったそうです。
私は3年前に家を建てました。当時阪神大震災でも木造住宅の倒壊が多かったと聞いていましたし、いろいろ勉強して学校の体育館より地震に強く、強度が計算しつくされた鉄骨住宅にしました。


↑我が家の鉄骨

では、
木造=地震に弱い
というと、それは言い切れないようです。
特に平成12年の建築基準法の改正によってどの工法の家も耐震強度は十分なはずですし、以前このブログでも書きましたが、住宅性能評価で耐震3の成績なら木造でも鉄骨でも学校の体育館よりも地震に強いはずです。くわしくは↓
http://blog.so-net.ne.jp/menchi-da/2007-02-20

しかし、私は
木造住宅は鉄骨住宅より地震の影響を大きく受ける物件の割合が多い
と考えています。
なぜなら、
鉄骨住宅を扱う業者より木造住宅を扱う業者の方が
はるかに数が多く、規模の大小の差が大きいので
業者の当たりorはずれ
が大きいと考えるからです。
鉄骨を扱う業者は比較的大手が多く、鉄骨をはじめとする建材も工場生産なので品質が保証されています。
しかし、木造はあくまで自然の木を材料にしているので、木材を選ぶ目利きが重要になります。その上、良い木材≒高価となるはずです。価格競争の激しい現状で住宅に適する木材の条件である、

・建築する地元で育った木材(千葉県で建てるなら千葉県育ちの木材)
・時間をかけて乾燥されている木材
・適材適所の木の種類や使われる場所(方角)
*1000年以上前に建てられた、法隆寺で使われている木材は、
強度維持のため
”山の北側で切った木材は、建物の北側、南側は南側”
で使われているそうです。

を考慮してくれる業者を予算内で探すのは大変じゃないでしょうか?

それと、木は”生もの”なので虫や腐り、クルイ、ソリなどに対する定期的メンテナンスが必要です。昔はこのようなメンテナンスをしてくれる大工さんがどこの町でも近所にいたので安心できたとのこと。
ですが今はマメにメンテナンスするのはなかなか難しいはずです。

最近は大手木造メーカーを中心に、そのようなメンテナンスのいらない”集成材”と言われる、”複数の板を接着して柱にしたもの”と金属の接続材を使用して木造住宅を作ることも多いようです。この場合は強度は保証され、無垢材のようにソリやクルイがないそうです。でも、化学物質の接着剤で作られた柱で建てられた住宅が本当の木造住宅かどうかの判断は人それぞれとは思いますが。。。

と、ここまで木造住宅の心配事ばかり書きましたが、
・良い木材で
・しっかり施工
・しっかりメンテナンス

すれば、法隆寺のように1000年以上維持できるのが、木造建築です。
鉄骨は新品がもっとも強い状態ですが、木は
切り倒されてから300年は強度が増し
その後、弱くなっていきます。しかし数百年たっても、切り倒された時以上の強度を維持するという驚異の建材です。
その上、鉄骨にはない
・調湿性があり
・温かみもあり

・マイナスイオン放出
・化学物質一切なし
という健康志向。良いところもたっぷりあります。


最後に私の考えを簡単にまとめると

強度
鉄骨=信頼できる        
木造=木材&大工さんによる

自由度
鉄骨=工場で部品を作るので間取りなどはある程度不自由
木造=大工さんが現場で作れば自由自在

メンテナンス
鉄骨=10数年は、ほったらかしでOK!。
    でもその後は、メンテナンスしても100年維持は無理??
木造=マメに必要。でもメンテナンスすれば数100年維持!?

健康志向(化学物質放出)
鉄骨=規制が厳しいので健康に悪いこともないけど良いこともないでしょう
木造=木材含め材料を自然素材で徹底させれば健康にいいはず

というわけで木造も鉄骨も一長一短と私は考えています。

たけぞうさん。参考になりましたか?
鉄骨と木造に違いが一番”ピーン!”とくる方法は

1.お父さんとかと一緒に鉄骨メーカーの工場見学会に行く
 
2.話を聞ける大工さんに「木造のいいとこは何?」とじっくり聞く

だと思います。
ちなみに今回は耐火性や金銭的なことは触れていませんが、そこも重要でしょう。
では、就職活動がんばって下さい!!

木造VS鉄骨のつづきはこちら↓

http://menchi-da.blog.so-net.ne.jp/2008-09-18




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タグ:木造VS鉄骨
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たいせい

 あちこち回って辿り着きました。

 私の前に住んでいた家は、鉄骨と木部の熱膨張率の違いで少しずつ傾きが発生し、家が全て鉄で造れるのならばともかく、木と一緒に使用する場合は膨張率の差をどう設計的に織り込んでおくかによって、必ずしも良いとは思えません。
 また、金属は熱伝導率が高く、熱的な架橋が呼び込み結露が発生する要因になる場合もあり、施工者がその材質の特性をよく見極めて、適切な使用を行わなければいけないと言う点で木造住宅と同じで、どちらが優れ、どちらが劣っているという質の問題ではないように思います。
 なお、鉄骨の建物の方が小規模でも一旦被害を受けると修理不可能な場合が多いとのことです。

(私個人としては、最低30年そこそこの数の施工実績のある工法でないといけないとの考えで、あえて木造在来工法の家に住んでいます。:経年変化における問題点は、どれだけ実験やシミュレーションをしても、実際にその年数経過しないと表面化しませんので...。)


 地震被害について多少認識違いがあるようなので、指摘させていただきます。
 阪神大震災などの大地震で被災しているのは、木造在来工法の住宅だけではありません。
 鉄骨住宅や鉄筋コンクリート、果ては高層マンションまで現実には被災しています。

(私自身は瓦関連の仕事に就いていますが、阪神大震災後の「屋根が重いから建物が壊れた」との風評で業界が構造不況になり今にいたっていますが、現実に被災現場を踏んでみると、鈑金やコロニアルで葺かれた家も同じような被害に遭っていますし、瓦屋根でも無被害な家もいくらでもありました。)


 一点特徴的な線引きを紹介さていただくと、昭和56年に災害に対する強度の大幅な向上を目的とした「建築基準法」の改正がありました。
 阪神大震災でも、その後の大地震でも、被災住宅のほとんどはそれ以前に建てられた物で、結果的にそれ以前の建物の大半が木造軸組在来工法であったと言うことに過ぎず、それ以後の建物の多くは被害をあまり受けていません。

 ハウスメーカーなどで、「うちは阪神大震災で無被害だった!」との宣伝を行っている所もありますが、現実には震源地付近にそのメーカーの家は建っていなかったり、多少あっても築後時間が経っていない場合がほとんどで、必ずしも会社の大きいハウスメーカーなら信頼出来るという状況でもありません。
(関連業種として建築業の世界にいると、むしろハウスメーカーの方がギリギリの仕様で、原価率を極端に落としたもうけ主義だとすら思えています。)


PS.
 切り口が違いますが、私のBLOGに建築基準法と被災の関係の記事を書いたことがありますのでTBを送らさせていただきます。
 興味がありましたらお読み下さい!
by たいせい (2007-07-20 13:58) 

前太

たいせいさん、コメントありがとうございます。
今回私のブログでは構法に特化して書きましたのであえて触れませんでしたが、確かに今回の地震でも”瓦が重かったから倒壊した”との報道が目立ってましたね。実際には違ったのでしょうか??
今後もご意見ありましたらよろしくお願いいたします。
by 前太 (2007-07-20 22:11) 

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